- 2025-05-16

沖縄戦とは?
「沖縄戦」って何?
沖縄戦とは、第二次世界大戦末期の1945年(昭和20年)に、沖縄で行われた激しい地上戦です。米軍と英軍を中心とする連合国軍が沖縄諸島に上陸し、日本軍と激しく戦いました。主な戦闘は沖縄本島で行われ、米軍は3月26日に慶良間諸島に、続いて4月1日に沖縄本島中部の西海岸(現在の読谷村〜北谷町あたり)に上陸。その日から本格的な地上戦が始まりました。そして、6月23日には日本軍の組織的戦闘が終結しました。
毎年6月23日は「慰霊の日」
6月23日は「慰霊の日」。沖縄戦で命を落としたすべての人々の霊を慰め、世界の恒久平和を祈る日として、沖縄県が条例で定めた記念日です。県内の多くの学校や職場ではお休みとなり、追悼式典なども行われます。
▶︎「慰霊の日」についてまとめた記事はコチラ

沖縄戦をテーマにしたオススメの曲4選!
沖縄出身のアーティストたちは、沖縄戦や平和をテーマにした音楽を通して、今も想いを発信し続けています。今回はその中から、私が特に心を動かされた4曲をご紹介します。
①『himeyuri〜ひめゆりの詩〜』 – MONGOL800
ひめゆり学徒隊の悲劇をテーマに、戦争の残酷さと平和への願いを歌った一曲。切なくも優しいメロディーにのせて、若い命が奪われた現実が胸に迫ります。「平和と呼ぶには遠く 歴史にするには早く」という歌詞は、今を生きる私たちに問いかけるように響きます。ボーカルのキヨサクさんの声にも温かみがあり、思わず聴き入ってしまいます。
②『琉球愛歌 Remix』Awich
MONGOL800の原曲『琉球愛歌』をRemixした一曲。原曲のメッセージを引き継ぎつつ、女性ラッパーAwichが、自身のルーツ・沖縄と世界への想いを込めて現代的な視点で再構築しています。英語と日本語を織り交ぜ、ヒップホップやトラップの要素を取り入れたリミックスですが、Awichさんの心にあるウチナーンチュ魂で平和・戦争・文化を語る歌声は心に響きます。
③『時をこえ』HY
戦争と平和、命の尊さを時代を超えて伝える一曲。心地よい三線の音色とHYらしい温かみのあるバラードで、沖縄戦を体験した世代からの想いを、今を生きる若者に向けて継承していくような歌です。私は、この曲初めて聞いた時、情景が頭に浮かび、鳥肌がたって泣きました。。。心の奥底まで響く一曲です。
④『うむい』rude-α
「うむい=想い」 とは、沖縄方言で“祈り”や“願い”を意味する言葉。家族や先祖、自分を支える人々への感謝、祈り、平和への願いが込められている。自身の人生と沖縄の文化を繋げながら、ラップと沖縄民謡の要素が自然に融合し、若者にも共感されやすい一曲になっています。頭に残るサビのメロディーは思わず口ずさんでしまいます。
まとめ
「慰霊の日に何をすればいいのか分からない」という方も多いかもしれません。でも私は、「平和祈念公園へ行かなきゃ」「追悼イベントに参加しなきゃ」「正午に黙祷しなきゃ」と義務のように考える必要はないと思っています。沖縄戦について、平和について、少しでも考えきれることができれば、それだけでも十分だと思います。例えば、家族と語り合ったり、沖縄戦の映画を観たり、ふと仕事や作業の手を少し止めて「あ、今日慰霊の日だ」と思い出すだけでもいいと思います。そして、音楽を聴くこともその方法の一つ。日々の忙しさの中でも、音楽は心にそっと寄り添ってくれます。
少しでも多くの方が、この日だけでも、この小さな島・沖縄でかつて起きた悲惨な出来事に思を寄せ、尊い命に祈りを捧げ、そして沖縄戦を生き抜いて命を繋いでくれた先人たちへ感謝する1日になりますように。

参考
『沖縄戦』- Wikipedia
『6月23日「慰霊の日」は沖縄にとって特別な日。知っておきたい、成り立ちと関連行事を紹介 』- Domani
Who wrote this article

c h u r a フリーランスライター
沖縄生まれ・沖縄中部育ち、ちょっぴりアメリカナイズされた沖縄在住の4児ママです!沖縄ならではの”ちゃんぷる〜文化”と私自身のリアルな経験を交えながら、暮らしをよりbetterにする情報やライフハックを沖縄からゆる〜くお届けします!