- 2025-06-03

※この記事は【私たちのお家づくり日記】シリーズの第11回です。
【私たちのお家づくり日記】シリーズでは、沖縄での家づくりの体験談をゼロから振り返り、これから沖縄でお家を建てたい方や、私たちのようにマイホーム建設に関して何の知識もなく不安がある方にとって参考になればと思い、わかりやすくまとめています。

▶︎前回の記事:【私たちのお家づくり日記 #10】ついに基礎工事スタート!着工からスラブ打設直前までの工程 ※実際の写真あり
今回は我が家のRC住宅の建築において、重要な工程である“スラブ打設”についてご紹介します。スラブ打設って何?どんな工事?という疑問にお答えしつつ、当日の様子や、職人さんたちへの差し入れ体験もまとめました。これから家づくりをされる方の参考になれば嬉しいです。
スラブ打設とは?
スラブ打設とは、建築工事における基礎工事の一工程で、床や屋根になるコンクリートを型枠に流し込む作業のことです。具体的には、鉄筋を組んだ型枠に生コンクリートを流し込み、振動を与えて締め固め、表面を平らに均す作業を指します。RC住宅(鉄筋コンクリート造)ではこの工程がとっても重要。建物全体の強度や安全性にも関わる、大切な作業の一つです。
スラブ打設は、本来は工事の工程の一つですが、沖縄の地域によっては、上棟式*のように盛大にお祝いする習慣があります。
上棟式とは、日本本土において、主に木造住宅の建築において、建物の骨組みが完成した段階で、棟木(屋根の一番高いところにある横木)を設置する棟上げの儀式と、その後に感謝と今後の工事の安全を祈願する儀式のこと。

※画像はイメージです。
スラブ打設の流れ
スラブ打設は、以下のような流れで行われました。
床の形に合わせて木の枠を組んでいきます。ここがズレると全体に影響が出るので、職人さんたちが丁寧に作業されていました。
型枠の中に鉄筋をしっかり組みます。鉄筋はコンクリートの中で骨のような役割を果たすので、これもとても大事!
いよいよ打設当日!生コン車とポンプ車が連携して、型枠内にコンクリートを流し込みます。職人さんたちがスコップやバイブレーターで空気を抜きながら、ムラなく流していきます。
表面を均して、あとはしっかり固まるまで「養生期間」。雨や直射日光、温度管理など、いろんな条件に気を配る必要があります。
我が家のスラブ打設体験談
わが家のスラブ打設は6月16日の朝9時からスタート。
すでに梅雨が明けていた沖縄は快晴で、まさに打設日和でした!朝早くから生コンを乗せたミキサー車車が到着し、どんどん作業が進んでいきました。(合計17台のミキサー車が来たそうです!驚)わが家の場合は、12時半ごろにはコンクリートの流し込みが終わり、その後の仕上げで16時までかかっていました。
職人さんたちのチームワークがとにかくすごくて、重たいホースを扱いながら、テンポよくコンクリートが流れていきます。
特に感動したのが「早さと丁寧さの両立」。コンクリートは時間が勝負なので、一瞬のミスも許されない緊張感が伝わってきました。


差し入れ事情と沖縄の風習
せっかくの大事な工程、何かできることはないかと考えて、職人さんたちに差し入れをすることにしました。
沖縄のスラブ打設時や新築祝いでは、昔からヒージャー汁(ヤギ汁)がよく振る舞われます。ヤギ汁は、沖縄の郷土料理で、ヤギ肉と骨を長時間煮込んだスープに、塩で味付けしたシンプルな料理です。沖縄の方言では「ヒージャー汁」と呼ばれ、「ヒージャー」は「ヒゲのある動物」という意味で、ヤギを指します。沖縄の祝い事では、ヤギ汁の他にも、豚の丸焼きや、牛汁、ソーキ汁なども振る舞われることがあります。
ですが、RC住宅を建てたことがある周りの人たちに聞いてみると、最近では必ずしもヤギ汁じゃなくてもいいということで、今回私たちはお弁当を差し入れすることにしました。とっても暑かったので、急遽冷やしそうめんも人数分作りました。
▼我が家で用意したものはこちら
- 冷たいお茶・スポーツドリンク・炭酸系(500mlペットボトル)
- 缶コーヒー
- 塩分チャージタブレット
- 幕内弁当
- 冷やしそうめん
炎天下の中の長丁場の作業を少しでも快適にしてほしくて、我が家では熱中症対策も兼ねた差し入れを工夫しました。もちろん飲み物は、クーラーボックスにたくさん氷をはって準備し、炭酸やコーヒー以外の飲み物は凍らせておいて飲む時にはキンキンに冷たい状態で飲んでもらえるようにしました。お祝い事では汁物が主流の沖縄なので、弁当にプラスで沖縄そばも追加しようとも考えましたが、さすがに暑い中熱い物は食べたくないだろうと考え、冷やしそうめんに変更しました。つゆも保冷の容器を準備したので、美味しく召し上がってくれたことだと思います。
もちろん、差し入れは必須ではありませんが、後から現場監督から「業者の方たちも喜ばれていました。お心遣い感謝いたします。」とご連絡を頂いたので日頃の感謝の気持ちを伝える手段として、やってよかったなと思いました。
スラブ打設を終えて思うこと
スラブ打設が終わると、今までの「工事現場」から「家づくり」の実感がグッと高まりました。
コンクリートが固まった床を見ると、「ここがリビングになるんだな」と具体的にイメージできて、ワクワクが止まりませんでした。
それと同時に、「これだけ多くの人が関わって一つの家ができていくんだ」と改めて感謝の気持ちも。
暑い中、重たい作業をこなしてくれた職人さんたちに、頭が下がる思いです。
まとめ
RC住宅において重要なスラブ打設も無事に終え、ホッと一安心の私たち。業者の方たちの手作業でお家が出来上がっていく姿を実際直接見ると、感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。ヒージャー汁は差し入れしませんでしたが、業者の方たちに差し入れを喜んでもらえて嬉しかったです。
これまではお家の外側を作ってきましたが、これから内装部分や細かい作業に突入します。ここからどのように完成していくのでしょうか?気になる方は次回もお楽しみに!!
▶︎次回【私たちのお家づくり日記 #12】では、スラブ打設後から完成までについてご紹介します : )
参考
『基礎工事:基礎の底盤部分(スラブ)のコンクリート打設』- 住まいの殿堂
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c h u r a フリーランスライター
沖縄生まれ・沖縄中部育ち、ちょっぴりアメリカナイズされた沖縄在住の4児ママです!沖縄ならではの”ちゃんぷる〜文化”と私自身のリアルな経験を交えながら、暮らしをよりbetterにする情報やライフハックをゆる〜くお届けします!拠点はもちろん、ココ沖縄から : )