- 2025-06-10

はじめに
沖縄に住んでみてまず驚くのが「湿度の高さ」。沖縄県外から、那覇空港に到着した瞬間感じるあの湿気は誰もが経験したことがあるかと思います。沖縄出身の私は、あの瞬間に「あ〜沖縄に帰ってきた!」と感じるほどです(笑)観光では気づきにくいけれど、暮らし始めると実感する湿度の高さとそれによる悩みは尽きません。この記事では、沖縄の湿気の特徴と、日常でできる湿気・カビ対策について詳しくご紹介いたします。ー

なぜ沖縄は湿気が高いの?
1. 高温多湿の亜熱帯気候
沖縄県は黒潮が流れる暖かい海に囲まれており、海洋の影響を強く受けるため、気候区分は亜熱帯海洋性気候に属し、 高温・多湿であることが特徴です。沖縄県の平均気温は7月から8月が最も高く、1月が最も低くなります。この地域は年間を通じて温暖であり、冬でも気温が10度を下回ることはほとんどありません。特に夏場は30度を超える日が続き、高温多湿の環境が広がります。
2. 年間平均湿度(那覇市:約75〜80%)
沖縄は海に囲まれているため、年間を通して湿度は高く、特に5月中旬から梅雨に入ると、連日80%を超える湿度になります。6月の平均湿度は83%にもなるというので驚きです。
3. 海に囲まれているため湿気がこもりやすい
沖縄は海に囲まれているため、海風が頻繁に吹き込みます。この海風は湿気を多く含んでおり、陸地に湿気をもたらす要因となります。特に夏場の高温多湿と相まって、建物内部に湿気がこもりやすく、カビの発生リスクが高まります。
4. 風が少ない梅雨や台風の影響も
梅雨時期には連日雨が降り続き、湿度は80%以上になることも珍しくありません。また、台風が接近すると、強風とともに大量の雨が降り、建物内外に湿気がこもりやすくなります。
湿気が気になるのはいつからいつまで?
沖縄で湿気が気になるのは、梅雨が始まる5月中旬から台風シーズンが終わる九月頃がピークです。
5月中旬〜6月下旬 梅雨
7月〜9月 夏 ※蒸し暑さピーク
9月前後 台風シーズン ※湿気がこもりやすい
沖縄の湿気による生活への影響
カビが発生しやすい
湿度が高いと、空気中の水分が多くなり、それが結露や湿気となって建物内部に浸透しやすくなります。これが、住宅や建物内の湿度を高め、カビが発生する原因になります。
洗濯物が乾きにくい
空気中に水分量が多いと洗濯物から水分が蒸発しにくくなるため、洗濯物が乾きにくくなります。
食品が傷みやすい
湿気が多いと主にカビや細菌の繁殖を促すので食品が痛みやすくなります。特に梅雨時や夏場など、気温も高い時期は、食中毒のリスクも高まります。
体調不良が起こりやすい
湿度が高いと、水分が空気中に逃げにくくなり、体から出る汗がなかなか蒸発しません。すると、新しい汗が出にくくなり、血流が悪化してしまうのです。この状態が続くと、体温調整がうまくできなくなり、疲れ・だるさ・頭痛といった体調不良を感じるほか、熱中症のリスクも上がります。
沖縄出身の私が実践している湿気&カビ対策
除湿機やエアコンの除湿モードをフル稼働させる
沖縄では梅雨時期の除湿機やエアコンは欠かせません。その分、電気代はすごいことになりますが、そこは割り切りましょう(笑)
家具や家電は風通し良く設置する
家具や家電はなるべくスペースを大事に設置しましょう。風通しをよくすれば、湿気がこもることがないのでカビの発生を最小限に防ぐことができます。
水回りはこまめに水気を拭き取る
カビの発生は水のある場所から!水回りはこまめに拭き取りましょう。
収納場所の換気はこまめに行う
靴箱やクローゼットはこまめに開けて換気をしましょう。そうすることで、靴や服をカビから守ることができます。
まとめ
沖縄では湿気のない生活は避けられないけれど、しっかり対策すれば快適に暮らせるようになります。湿気を「敵」とせず、上手に付き合うことが沖縄ライフのコツ。移住を考えている人も、はじめから「湿気がある前提」で湿気対策の準備をして暮らしを整えると安心です。

参考
『沖縄の湿度は80%超!?沖縄のカビ対策10選をカビ取りのプロが伝授』- Haezclean
『気候特性』- 那覇航空測候所 Naha Aviation Weather Station
『沖縄の気候』- たびらい
『沖縄の梅雨とカビ対策:湿気との戦いを乗り越えるために』- カビバスターズ沖縄
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c h u r a フリーランスライター
沖縄生まれ・沖縄中部育ち、ちょっぴりアメリカナイズされた沖縄在住の4児ママです!沖縄ならではの”ちゃんぷる〜文化”と私自身のリアルな経験を交えながら、暮らしをよりbetterにする情報やライフハックをゆる〜くお届けします!拠点はもちろん、ココ沖縄から : )